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2018年08月15日

B.B.Base

 100km、獲得標高300m、7時間以内。

 最初から何だろう、って数字が並びますが。
 自転車に乗ることを趣味にしている方に、「時間内に走れる?」と聞いてみたらどうでしょう。

 100kmを7時間ですから、グロス14km/h以上で走る必要があります。グロスと言うのは、ある地点間の走行を休憩等の時間を含めて割り、求める速度のこと。つまり、鉄道用語で言うところの、待避等の時間を含めて計算する「評定速度」のこと。

 ある程度自身の走力を把握している方ならば、100km7時間だと「Yes」って回答になると思います。まして、各種イベントやブルベに参加している方なら「余裕」と言うかもしれません。何しろ一番短い200kmブルベでも、食事等の休憩込みでグロス15km/h以上で走る必要がありますから。

 かく言う私も、直近の浜金谷〜土浦の時は5時間半、東京のド真ん中を突破した横浜〜大洗の時でさえ6時間半で100km走破しています。どちらも真夏、30度超です。

 で、最初の100km7時間が何かと申しますと。今日取り上げるB.B.Baseに関し、とある自転車乗りの大御所が、辛口のコメントを寄せていまして。要約すると、100km7時間と余裕をもって計画を立てたにも関わらず、B.B.Baseの添乗員に早く佐原に戻ってくれと言われた、心外だと。

 しかし最初に述べた通り100km7時間は、走力のある自転車乗りには十分余裕のある計画。ましてSR持ちのように年中通して走っている方ならなおさら。B.B.Baseは観光列車ですが、観光地に寄らなくても「自転車に乗るだけで楽しい」って人が居るわけです。かくいう私も、その一人です。

 では、なぜ添乗員が佐原に早く戻ってくれと伝えたのかと言うと。遅刻防止と言うのもありますが、熱中症等のトラブルをなるべく避けたいのでしょう。B.B.Baseは、見てくれこそ通勤型の209系ですが、扱いは「ジョイフルトレイン」の一種。つまり普通列車と異なり「ツアー」の形態で運行されています。だから切符は「みどりの窓口」ではなく、旅行商品を扱う「びゅうプラザ」で販売されている。つまり、ツアーである以上「両国から出発して、両国に戻るまで一緒」と言うのが大前提になり、添乗員は彼等を両国まで無事にガイドする義務がある。だから安易に遅刻されたりすると、大変困るわけです。
 ブルベだって、DNFする時は主催者に連絡しますよね?

 総合すると、B.B.Baseに対する先程の辛口評価は

1 自転車乗りのツアー旅行に対する理解不足
2 添乗員の、自転車乗りに対する走力把握の不足

 と、二つの要因が絡んだ、不幸なミスマッチと言えそうです。

 などと、結論を先に書いちゃいまして。B.B.Baseです。

 利用したのは佐原行き。まず往路は、両国を8時12分に出て、佐原に9時42分に到着する。私は単独なので気にしませんが、もし複数人なら8時両国駅集合になるんでしょう。

 ならば過去データから、家から両国まで3時間かかる。ならば5時には家を出ないと間に合わない。

 では、輪行はと言うと、横浜駅6時53分発の千葉行き快速(横浜→東京610S/東京→千葉611F)を利用すれば、錦糸町に7時32分。輪行解除+2kmほどの自走を込みでも間に合う。だが、自転車を積める電車に乗るために輪行するのって何か違くないか?

 加えて、鉄道マニアならではの悩みもあり。試しにB.B.Baseで検索してみると、PR系記事の画像、自転車乗りがホームや車内で撮影した画像に交じって、鉄道マニアが沿線で撮影した画像がヒットします。また、B.B.Baseは、TOMIXってメーカーから模型化されています。種車こそ通勤型のB.B.Baseですが。白地に自転車をあしらったB.B.Baseは、非常にカッコ良いわけです。

 ならば、私も撮りたい!

 しかし、撮るにしても佐原到着後の情報は無し。乗務員は佐原で待ち続けるとも考えにくいし、他の定期列車もあるのでホームも占有しっぱなしにはできない。ならば、きっとどこかへ移動すると思ったんですが。残念ながら有効な情報は見出せず。今のところ撮影をしたければ運行区間のどこかで待ち伏せるしか無いわけです。では、どこで待ち伏せするか。運行経路をたどると千葉から佐原に向けて総武本線を行く途中、物井って駅があります。この駅と隣の佐倉駅の間は両駅の頭文字をとって「モノサク」と呼ばれる撮影の名所。悩む余地はなく、撮影地は決定。運行計画から通過予定時刻を見積もり、横浜発の時間を逆算。丁度、誂え向きに成田空港行きの快速(横浜→東京546S/東京→千葉547F)がある。これに決めた!

 では、B.B.Baseの利用は復路のみにして、往路は物井駅で撮影してから出走とする。だが直行で佐原まで行くと50kmと短い。ルート近辺で観光、って検索かけてみると。成田空港南側に航空科学博物館なる施設がある。

 時間目一杯自転車を楽しんでも良いけれど。前回、前々回と30度超の100km走をやって、真夏ライドには食傷気味。なので、今回は撮影と博物館見学をメインにロングポタリングをキメることにします。

 かくして当日。千葉を発車したE217系の車窓に、撮り鉄の姿が見えて。ほどなくして列車は減速。物井駅を告げるアナウンスが聞こえる。

 輪行袋を手にホームへ降りると、むわっと湿気がまとわりついてくる。輪行解除するだけで汗ダクになる。でも、ゆっくり準備している間は無い。できれば千葉駅を15分後に出た銚子行き特急「しおさい」1号を撮影したい。しかし、時間的にタイトすぎて移動中に通過。よく考えると千葉で15分差だと、東千葉、都賀、四街道停車分詰められるので間に合うわけないじゃん。

 とは言え、先程撮影者の居た方向に進み、良い所でカメラを構え。雲の影響を受けつつも、なんとかB.B.Baseを撮影。私はマニュアルで撮りましたが、置きピン時に露出が決まるカメラだと白トビに注意が必要でしょうね。

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 せっかくなので通過時に手を振ってみましたが、そもそも人影が1グループしか見えない。うーん、もしや?っと思いますがまぁ、詳しくは帰りに判るかと撮影地巡りを開始。すると佐倉側の撮影地も順光で撮れると判明。やっぱりロケハンって大事ですね。

 何枚か撮影した後、路地を縫って成田空港方面へ。途中、ひこうきの丘なる場所でエールフランスとかを何便も見送り。目的地である航空科学博物館を一度行き過ぎて、グルっと1周し。無事航空科学博物館に到着。

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 入場料は500円。館内はボーイング747のエンジンとか、YS−11とDC8のカットモデルとか。飛行機に関心のある人には極めて楽しい展示が盛りだくさんです。屋上に出ると空港を離着陸する飛行機が見れたり、屋外展示場にはYS−11等々非常に興味深いモノがあるんですが。気温は優に30度を超えていて。走って風を浴びているならともかく、じっと立っているとぶっ倒れそうです。

 本当は何か食べようと思っていたのですが、レストランは既に行列。午後になってお客さんはどんどん増えてくる。さらに、近くに食事できるような店は無い。やむなく、博物館にほど近いセブンイレブンで冷麺を食べて昼食にします。

 ここから目的地の佐原まで僅か24km。普段なら迷わず直行、1時間ちょっとの行程なんですが。先日経験した真夏ライドの実績から、熱中症予防のため途中にある道の駅くりもとに立ち寄ることにする。

 背中に詰めたクーリッシュが瞬殺で溶ける。真夏の太陽、広がる畑、そして快走路。オーバーヒート気味だけど、気持ち良い。

 難なく道の駅くりもとに到着した私は、顔を洗い、冷房の効いた物産館をウロウロして冷却に努めます。ところがふと、表で何かが見えた気がして。あろうことか再び灼熱の世界に身を投じ、その「何か」を探り。丁度、食器を返却するお客さんの姿が見え。

「コレください!」

 と、早口のヲタクみたいな声で注文。

 その正体がコレ!

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 「メロンソフト」と言うそうです。半分に切ったメロンに、ソフトクリームが乗っています。甘い、冷たい、おいしい。

 冷たいソフトクリームと、メロン果糖のダブル効果で、一気に回復。この後、路地を縫いながら佐倉までスイスイ進出。切符に記された駅前の観光案内所へGo!

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 っと思いきや「駅前」観光案内所は、写真で言うと改札左手側にある「駅構内」観光案内所とは別だそうで。駅前のサイクルラックに自転車を預けたままで徒歩2分くらいの駅前観光案内所へ。ここで、「伊能隊」なるお菓子と甘酒のサービスを受け。B.B.Baseの添乗員さんとおすすめのお店とかの話をしつつ。残り時間を勘定して銭湯柳湯さんへ。なお入り口が判らず2週ほど回ったのはヒミツ。

 柳湯さんは、シャワーも無い古いタイプの銭湯。強いて言えば禁煙だと嬉しかったんですが、居心地は良いです。桶に水を張り、直接浴びて体を冷やすのを繰り返し。いい湯(水?)だったーって風呂を上がるともう16時50分。

 事前に駅員さんに教えてもらったB.B.Baseの入線時間は16時45分。しまった入線見れんかった!っと悔やんでも遅し。一度駅で自転車を積み、写真を撮り。その後、クーポン券分のお土産を買って車内へ。そうそう、あとで添乗員さんに聞いたのですが。発車までに夕食でも、或いは弁当を車内で頂くのでも、添乗員さんがお店の情報を持ってるそうなので。御飯どうしよう、って方は是非添乗員さんに聞いてみてください。

 かく言う私は暑さによる疲れもあってまどろんでいて。列車の動く感触でお目覚め。でも私の乗る1号車、お客さん二人しか居ない。添乗員さんがアンケートを持ってきたので、回答し、ついでに車内をグルっと見たところ3号車に5人、1号車に私含め2人で合計7人。運行側は運転士に車掌、添乗員2名ですから想像以上にお客さん乗ってないですね。真夏だから、でしょうか。

 でも、お客さんが居ないってことはですね。ジョイフルトレインに準じた列車で、存分にかぶりつきができるわけです。これは実に楽しいことで。両国駅3番線に入るまで、展望を楽しませていただきました。

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 総括すると。実際に見て、乗って感じたのは、やっぱりB.B.Baseはカッコ良いってこと。それだけに今のままでは「乗る」か「撮る」かのどちらかしか選べないのは非常にもったいないと思います。

 さりとてモノサクのように、レール間際で撮影するような場所であった場合、普段鉄道写真を撮らない人が近寄るのも危険でしょう。例えば鹿島線の北浦橋梁のような場所で、列車の写真も撮ってもらい、SNSで紹介される機会を提供すれば知名度の向上になるのではないでしょうか。

 また物井→佐原を60km程走ってみて感じたのは、最初に述べた「自転車に乗るだけで楽しい人」を取り込むために、佐原行きなら佐原に到着するまでの適当な駅で、輪行することなく自転車を下せるようするのが良いのではないかということ。そうすると、乗り遅れがネックになるわけですが。切符付属のクーポン券で、使用期限を列車入線とか少し時間に余裕を見させるのも手ではないかと考えます。つまり「発車までに出発駅に到着すれば良い」と思わせない作戦です。

 ところで、B.B.Baseは、Boso Bicycle Baseの略だと言うのは承知の上で。この列車、銚子や佐原に行く便だと、利根川を渡ればすぐ茨木県なんですね。具体的には、佐原からだと大洗まで60kmなわけです。フツーに走れば4時間もあれば到着できる距離。横浜から両国まで自走、B.B.Baseで佐原まで混雑エリアをショートカット。佐原から北上して大洗に到着した頃には間違いなく空腹で。温泉もあって・・・と考えると夢が広がりますよね。

 っと言うことで当面、B.B.Baseを啓蒙して、B.B.Base込み自走で大洗まで遊びに行こうとか思うわけです。冬が良いな、あんこう鍋食べたい!

posted by yuusa at 13:40| Comment(0) | 鉄道

2018年05月09日

キャノンボール初級編





時は2018年5月7日、午前3時33分。

愛車Panasonic OCC-29に跨って私は、名古屋駅前をスタートした。
購入以来、ずっと眠っていたキャノンボールサイクルジャージを着込んで。24時間後、歓喜に沸いているか、はたまた現実に打ちひしがれているか。期待感と大きな不安を胸に抱き。まさか、あんな結末になるなんて思いもしないで。



走行ログを先出するとこんな感じ。

序盤、早朝の名古屋市街は静かなもの。ただ信号だけが赤になったり赤になったり、一生懸命働いてくれます。ええ、働かなくても良いのに働いてくれます、主に赤に。

前日、安全祈願のため訪れた熱田神宮を過ぎて左折、国道1号に進入。ここまで立ち上がりの24分で進捗は6km、いきなり不穏な空気が過ります。無情にも現れる赤信号、赤信号、赤信号。キャノンボールやるなら、グロス20が最低限必要な筈なのに。序盤から遅れベースでは、グロス20どころか達成すら怪しい。

グロスってのは12ダース、の事ではなく。スタートしてからゴールするまでの時間で、距離を割ったもの。鉄道用語で言うと「表定速度」のことです。なんてやっていると名鉄の線路が見え。始発でしょうか、赤い電車が名古屋へと駆け上がって行きます。調べてみると当該列車は伊那発岩倉行793列車。表定速度は40km/h。やっぱり電車は速いな!

幸い、遅れは15分になろうかってタイミングで2つ連続の青信号に遭遇。遅れは12分で踏みとどまります。しかし、ただでさえ遅れてるのに止まりたくなります。主にトイレ休憩で。やむなく信号に引っかかったタイミングで、ファミリーマート豊川宿町店で用を足す。休憩なのに超特急で済ませるとは如何に。

心機一転、再出発し。2年前に試走した時は雨だったなーって懐かしい事を思っていると、豊橋鉄道の離合するのが見え。国道1号を道なりに左折し、停車中の元名鉄モ780を一度追い越し。左手に逸れていく豊橋鉄道の軌道を名残惜しく見送ります。

豊橋を過ぎると信号の数も減って、順調に遅れを取り戻す。天気予報によると風は西のち南西の風。潮見坂を越えると追い風になる筈。焦るな、まだ大丈夫だと自分に言い聞かせる。剛脚の皆様には「初級編」でも、350kmが自己記録の私には十分に「挑戦」。脚は残っている、まだ200km10時間の芽はあると自身を鼓舞し、案内看板に従い県道173→国道42号で潮見坂を通過。下ると追い風、一気に加速して予定の補給地デイリーヤマザキ新居町駅前店で食パン1枚とのどあめ、それにジュースを補給。

再出発した浜名湖畔は追い風強く、貧脚の私でもフツーに30km/hで巡行できます。しかし、先日箱根の下りで脚を使いきる経験をしたばかり。ペースを乱さないように、心拍数が上がりすぎないように注意しながら進行します。にも関わらず、ログを見返すと15分連続30km/hで爆走し、一気にグロス20に追いついてました。

そして最初の難所、天竜川の渡り口。実は私、ずっと東京発に拘っていたんですが。この時期、風は西からしか吹かないと判ったので、急遽名古屋発にした経緯があり。情報収集の結果天竜川と由比あたりの道がややこしいと判ったのですが。結果論から言いますと

「上りキャノボの場合、浜松バイパスで天竜川駅東側のオーバーパスを過ぎたら左側出口からバイパスを出て、最初の信号を右折」が正解。

天竜川を渡る際、国道1号の歩道か県道261号の2ルートあるんですが。交通量が少ないため、そのまま県道261号で渡河。すると左手に県道413号が寄り添ってくるので時期を見て移動し、自動車専用道の国道1号線を横目に見つつ東進。

しかし快調なペースと裏腹に、胃もたれが酷くなってくる。補給食は、大福2個、シリアルバー3本、スポーツ羊羹を準備したのだけど。スポーツ羊羹2本を残して、食欲が全く湧かない状態に。

―――こりゃ良いや

開き直って、ポジテブシンキング。補給食食べられないなら、飲めば良いじゃない。時短にもなるし、文字通りキャノンボールっぽぃ。ってことでサークルK掛川鳥居町店でヴィダーインゼリーを購入。以後、補給は沼津のカップヌードル以外全部ヴィダーとプリンでやり過ごしました。

なお掛川界隈は、かつて走った記憶はあるのに記録が無いエリアで。勘とグーグルマップで捜索しながら金谷峠へ。後で調べると、トランジット号で行った天竜浜名湖鉄道ツーリングの時のルートをなぞってました。身体が道を覚えてるってやつですね。

ちなみに袋井バイパスから金谷峠は、県道415号線を通過するほうが錯誤が無くて良さそうです。

金谷峠は今日最初の難関。ギアを落とし、シッティングでじりじり登っていく。幸い、進みが15分を越えていたので落ち着いて登ることが出来た。この山を境に、走るバスが浜松市街を牛耳る遠鉄バスから、静鉄ジャストラインに変化する。静鉄、すなわち静岡鉄道。つまり、もう静岡は目の前。幸い渋滞の名所も今日は平穏で、タイムロス無しに県道381号線から県道208号線を快走、次の宇津ノ谷峠に進出。

宇津ノ谷峠は、勾配こそ大したこと無いんですが。補給を切らしたと言うよりは、気温が上がりすぎて発汗量が増えたんでしょう。頂上を目前にして攣るほど酷くは無いですが脚が張り。だましだましトンネルへ。本当は御殿場まで持たせたかった梅丹本舗の「2Run」を飲み、歩道橋を渡りながら脚を少しストレッチ。何とか回復し、峠を下って安部川と渡り、ついに見えた、静岡駅。

ファミリーマート静岡東町店で補給食と共にクーリッシュを購入。背中のポケットに入れて涼をとりながら北上。途中、置き換えの進む静岡鉄道1000系電車と並走しながら清水を抜け左折、興津方面へ。

もう、清水まで来ると普段走るエリア。

さらにこのあたりで200kmを9時間28分で通過。自己記録を久方ぶりに更新し、テンション上がり気味に北上。難所と言われた由比の入り口は、駿河健康ランドの入り口と同じ。一度通り過ぎ、信号を渡って駿河健康ランド前を通過して自歩道を北上。

このあたりの自歩道は、東海道区間最悪じゃないかと思っているのだけど。やっぱり是正されて居なくて。いや、むしろ通行方式が変わっているような?(通るのが3年ぶりくらいなので気のせいかもです。)

一先ず自歩道から地元の人しか使わなさそうな路地を抜け、由比駅を過ぎ、魚市場か漁師の作業場みたいなところを抜け、県道370号線に合流。さらに道なりに県道396号線に移動し、富士川渡河に備えます。

県道396号からの富士川渡河は、ガーミン見ればなんとかなるかと思っていたのですが、少し遠回りだったようです。要らん信号2つも通る羽目に。少しでも時間を稼ぎたいなら、よくよく調べて最短距離を行くことを推奨します。

富士川を越えると、旭化成前のショートカットを利用し、吉原へ。すると、東海道線沿線にカメラを手にした鉄道マニア達が。日鐵?甲種?或いは27号機、EF200が来るのだろうか。一度止まって、何が来るんですかって聞きたいのをぐっと我慢してペダルを踏む。そう、今日だけ私は「自転車乗りの鉄道マニア」ではない。

吉原から沼津にかけては、東向きから僅かに南を向くため、南西の風が横風に。早めに国道1号に出たのが裏目に出て、横風をモロに食らってしまう。無駄なエネルギーを食うし、無理踏みすると一度攣りかけた脚が不安だ。目に入った最初のコンビニ、ローソン沼津東椎路南店に迷わず入り、カップヌードルを頂く。美味い!

さて、沼津を抜けると最大の難関、御殿場越えである。

そう、最大の難関である。少なくとも、この時はそう思っていた。

国道1号線の共栄町交差点を左折し、国道246号線の延長線上に乗せる。この登り始めが、一番勾配がきつい。宇津ノ谷峠で攣りかけただけに、負荷をかけ過ぎないように登る。うん、カップヌードルを食べたおかげで塩分不足にはなっていないようだ。

さて、キャノンボール箱根回避ルートである国道246号線(御殿場ルート)には、裾野あたりに自転車通行禁止エリアがあります。昔、通行禁止エリア回避に失敗して以来、私は裏道の県道394号線を利用しています。具体的には、富沢南交差点で自転車通行禁止の看板を見たら、自歩道で側道に抜け北上し、最初の信号(富沢交差点)を右折し、県道394号線へ二ツ屋交差点を左折するルートになります。県道394号線はそのまま北上すると、最終的に国道246号線に合流するので、判り易いのが利点です。

さらに北上して御殿場市街に入ると、国道138号線との交差点で右折し、県道78号線→県道394号線と移動します。もちろんもっと北上して直接県道78号線に行く方法もありますが、トラックの多い区間を走りたくないのでこんなルートを使っています。県道394号線に入るともう下り基調。富士急バスとすれ違いながら、駿河小山駅付近で国道246号線に合流し、旧道を交えながら松田へ下り。

秦野へ抜けるトコでセブンイレブン秦野菖蒲店で補給。

ついでに、ガーミンを充電するためバッテリを購入。最後まで持つかなって微妙な残電池だったんですが、折角だから最後まで記録をとっておきたいよねって購入。何故、2回強調して書いたかと言うと、ここで購入したバッテリが、本挑戦の成否に大きく関わったからです。

御殿場を越えさえすれば、残るは100mと50mの山2つ、の筈。県道22号で戸塚に出て、国道1号線に復帰すれば後はせいぜい「〇〇坂」程度で、信号峠だけ凌げばグロス20を達成するのも夢ではない。

そう、夢ではないと思っていた。この時は!

好事魔多し。




戸塚に抜けるための県道22号線に右折しそこない、狼狽する様子がありありと残っていて、今見ると可笑しいくらい。調べてみると、7分にわたり27km/hで走破しており、気が付かなかった様子。ストリートビューで確認すると、県道22号線用田方面の看板が出ているので、完全に見落としたらしい。いや、神奈中バスの後ろを追走していたので見えなかった可能性が高い。

何にせよ、気が付くと厚木を過ぎていた。もはや、戻る選択肢は無かった。追い風で進んでいる。引き返すと逆風になる、考えただけで恐ろしいロスタイムを食らうことになる。既に日没。初見の未走行エリアを50km。煌々と輝く街灯りが、魔界の灯のように見えた。

幸い、このGW中に246ルート達成者が居た。アップダウンはあるが云々って言葉は覚えていた。でも、行けるか?初見だぞ?

一先ずファミリーマート座間粟原中央店に立ち寄り、プリンを補給して凌ぐ。あと45km、恐らく最後の補給になるハズ。

覚悟を決めてファミリーマートを出る。すると、すぐ相模健康センターの看板が目に入った。

あれ?───どこかで聞いたことがある。

さらに進むと、トンネルのような場所に遭遇。自転車通行禁止でないのを確認しながら進む。心の中で喝采を上げる。初見じゃない、ここは通ったことがある!

少し話は逸れるが、キャノンボールワークショップに参加した際、ルートのかなりの部分について、知見があると気が付きました。もちろん、自分で走った分もあるんですが。特に静岡県内については、ある鉄道マニアが連れて行ってくれた場所も多々ありました。今日、今夜、今この座間で、初見だと思っていた246ルートが知った道だと解った。それだけで、私がどれほど勇気づけられたか。

もちろん、登り返しはキツい。ガス欠の感があったので、最後に残していたスポーツ羊羹を齧る。多摩川を渡るところで、のど飴の最後の1個を口に放り込む。

なお、多摩川は自転車で渡れない。取り急ぎ自歩道を通過したが、旧道らしい二子橋を渡った方が早い様子だ。

多摩川を渡ると、渋谷は目の前。だが、さすがに首都圏の下道は知らない。高速道路を目印に走るしかない。とか思っていたら、渋谷行の東急バスに遭遇。よし、方角は正しい。しかし、渋谷駅の抜け方が判らず、ここでまたタイムロス。折り悪く小雨が降って来た。

ウィンドブレーカを着込み、先を急ぐ。まだ、グロス20に対し先行している。18時間は、切れる。ビルの谷間に東京タワーが見えて、ようやく地理的位置を把握。アレを右に見て行けば辿り着く。プラス思考で重くなる身体を奮起させ、霞が関へ少し坂を上り。引っかかった信号で警察官を見つけ、東京駅の方角を確認し。充電されたガーミンを頻繁に弄り。左手に皇居が見え、右折して。右手に東京駅丸の内が見え、左折して。ガード上をE231系が行き過ぎる。ガードをくぐる、八重洲BTに出入りするJRハイウェイバスが見える。雨は本降りになることなく、ゴールを待ってくれている。

気がはやって、呉服橋交差点で左折しかけて。

気を取り直し、改めて日本橋交差点を左折する。

こうして私は一人、道路元標の前で喝采を上げた。




そして到着後、ドロップバックの発送を忘れ、途方に暮れるのはまた後の御話。
posted by yuusa at 10:02| Comment(0) | 遠乗記

2017年09月07日

インディカーシリーズ画像まとめ(第16戦 ワトキンスグレン)

先日の観戦記に書いたとおり、トラブルで周回遅れになりながらも、琢磨選手がレースを続行してくれたのもあって504枚もの撮影をしたので。折角なので各選手1枚ずつアップします。(ただし優勝したロッシ選手と、推しの琢磨選手は別枠!)

予選の一覧を元に整理したので、予選順位に従って掲載します。

1 98 Alexander Rossi
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優勝したロッシ選手。初優勝した昨年のインディ500と同じNAPAカラーで優勝したのが印象的でした。ポイントをガッツリ稼いで勇躍チャンピオンシップ6位に浮上です。

2 9 Scott Dixon
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インディ500で大クラッシュに遭遇するも、続くレースに参加した文字通り鉄人。そしてチャンピオンシップでは僅差の2位につける実力派。音が伝えられないのが残念ですがエンジンチェックの真っ最中です。

3 2 Josef Newgarden
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現在チャンピオンシップ首位につけるニューガーデン選手はチームペンスキー、シボレーエンジン搭載です。カウルが外れていて、ギアボックスやサスペンション周りが良く見えます。また、ダウンフォースを生み出すウィングカーのダクトにも注目です。

4 26 Takuma Sato
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青と白の車体、赤いフロントウイング。ただでさえ目立つ出で立ちは、我らの佐藤琢磨選手が駆る事で一層際立ちます。トラブルで後退してもなお、アグレッシブな走りは健在で。私達を勇気づけてくれました。

5 83 Charlie Kimball
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黒と緑のカラーリングはチップガナッシのチャーリーキンボール選手。阪神タイガースの岩田稔選手と同様に、1型糖尿病を患いながらレーサーを続け。チップガナッシと言うトップチームで活躍しています。

6 3 Helio Castroneves
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キメた髪型が非常に恰好良い、押しも押されぬインディカーシリーズのトップドライバー。チャンピオンシップでは現在3位。インディ500では通算3勝を挙げ、今年も最終周までトップを走る佐藤琢磨選手を脅かしました。

7 28 Ryan Hunter-Reay
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DHLのスキームを纏ったカーナンバー28は、テキサス出身のライアンハンターレイ選手。佐藤琢磨選手と同じアンドレッティオートスポーツに所属し、こちらのテレビではArby'sのCMで御馴染み。ポコノで大きなクラッシュがあって、出走が危ぶまれましたが。最終的に医師の許可を得て参加した強健ぶりを誇ります。

8 12 Will Power
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銀色のマシンはチームペンスキーのウィルパワー選手。前回観戦したポコノでは、マシンが不調だからってフロント/リアウイング総とっかえと言う奇想天外な作戦を敢行。臨機応変に作戦を組み立て、見事優勝を飾りました。

9 18 Sebastien Bourdais
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ディルコインレーシングの2台。手前がカーナンバ18、セバスチャンボーデ選手。
眼鏡がトレードマークのセバスチャンボーデ選手は、インディ500で壁に激突する事故に遭い。しばらく休業していましたが、驚異的な回復力でワトキンスグレンから再参戦。17位ではありますが見事完走を果たしました。

10 15 Graham Rahal
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ポコノに居た時は人だかりの中央に。ワトキンスグレンではガレージの出口に。神出鬼没のグレアムレイホール選手はオハイオ州出身。レイホールレターマンラニガンレーシングに所属し、連戦のデトロイトで連勝して見せました。

11 14 Carlos Munoz
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AJフォイトレーシングのカーナンバー14、カルロスムニョス選手は今年、佐藤琢磨選手と入れ替わりでアンドレッティオートスポーツから移籍。画像はレース前、ピットへ車両を運ぶところ。牽引車が大活躍です。

12 1 Simon Pagenaud
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強烈な蛍光色のカーナンバー1は、昨年のチャンピオン。ペンスキーレーシングのサイモンパジェノ選手。前述のチャーリーキンボール選手のマシンと見比べると、同じシャーシと言いながらエアロが少し異なるのが判ると思います。

13 20 Spencer Pigot
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FUZZY'S VODKAのカラーリングはエドカーペンターレーシングの、カーナンバー20。スペンサーピゴット選手。工具箱や奥の僚車とか、ガレージの雰囲気を感じて頂ければ幸いです。

14 4 Conor Daly
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今回、唯一ちゃんと撮っていなかったのがコナディリー選手。カーナンバー14のリアウイングと、手前のマシンが同僚のカルロスムニョス選手のもの。そして奥がカーナンバー4、コナディリー選手のマシン。さらに言うと実は、見切れていますが左側に本人が居たんです。積極的にファンの前に出て来る好選手なんですが、油断しました、残念。

15 19 Ed Jones (R)
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このガレージのねぐら感。今年からインディに参戦したカーナンバー19はディルコインレーシングのエドジョーンズ選手。ルーキーながらチャンピオンシップ14位につけ、インディ500でも存在感を発揮。将来が楽しみな選手です。

16 5 James Hinchcliffe
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金色のマシンはカーナンバー5、ジェームズヒンチクリフ選手。実はこのカット、御本人が映り込んでいます。そんな所に入り込めるのがインディカーの魅力であり、一度体験するとハマっちゃいますよね。

17 10 Tony Kanaan
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チップガナッシのカーナンバー10はトニーカナーン選手。チャンピオンシップは琢磨選手に次いで現在9位。セッティングが終わったんでしょう、クルーが丁寧にマシンを拭き上げています。

18 7 Jack Harvey (R)
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ピンクメタリックの派手なカラーはジャックハーベイ選手。カーナンバー7はずっとミハエルアレシン選手がドライブしていましたが。LMP1の開発のためアレシンが転出し、代わってハーベイがドライブすることになりました。それにしても派手な車の多いインディカーの中にあって一際目立つカラーリングですね。

19 8 Max Chilton
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かつてはマルシャからF1にも参戦していたチルトン選手。最近結婚したそうで、色々ネタを提供していました。末広がりのカーナンバー8、新婚のチルトン選手は8番手を走行中。何だか縁起がいいですね。

20 27 Marco Andretti
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アンドレッティと言えばマリオアンドレッティ、或いはマイケルアンドレッティ。他にも多くの同姓のドライバーがインディ界隈には居りますが。それもその筈、アンドレッティはレーシング一族。そしてマリオを祖父、マイケルを父に持つアンドレッティ一族のサラブレッド、それがマルコアンドレッティ。写真はセッティング中の27号車。フロントウイングに当てられた水準器(?)が興味深いですね。

21 21 JR Hildebrand
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セッティングやエンジンの調整が終わると、フロントウイングを少し上げた位置で固定して、運び出す準備は完了。エドカーペンターレーシングのカーナンバー21は、独特の雰囲気を醸し出す、髭が自慢のヒルデブランド選手。なかなかのイケメンです。

以上、21台がワトキンスグレンの参戦車両でした。もう一度言います、ワトキンスグレンは写真を撮るには本当に最高のロケーションです。機会があれば是非、訪れてみてください。
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2017年09月05日

インディカーシリーズ観戦記(第16戦 ワトキンスグレン)

前回、ポコノで観戦した際。ポールポジションからスタートした琢磨選手はマシンの不調でズルズル順位を下げてしまって。コントロールタワーの一番上にあったカーナンバー26は、1周目の終わりには消えて。そのままゴールまで戻らず仕舞でした。

悔しい結果に、もう一度見に行くかとも思ったものの。片道5時間かかるし、天気予報は雨だし、っと悩み。
でも、一方インディカーはオーバル、サーキット、ストリートコースと様々なコースが設定され。前回のポコノはオーバル、今回のワトキンスグレンはサーキット。マシンはエアロが異なりますし、まして今回は白地に青、そして赤いフロントウイングがトレードマークのマシンを生で見られる。

よし、行こうと判断したのは結局前日。
チケットがゼネラルアドミッションで80ドル、駐車場が50ドル。少し高いかなーっと思いつつ眠い頭でチケットぽちり。翌朝にはメールでEチケットが届いてるから印刷すればって思って就寝。

ところが翌朝、メールボックスをチェックしてもチケットが届いてない。グーグル翻訳で見ると2週間で届きますってちょっと待て。どうも「print」(Eチケットを印刷)を選ぶところを「calling」(郵送)にしてしまったようで。仕方が無いので領収書を印刷、後は現地かなと判断して出発。

ワトキンスグレンはフィラデルフィアから見ると五大湖の東の端、オンタリオ湖の直ぐ南くらいにあります。片道300マイル弱、5時間ちょっとの道のり。ニューヨークからでも4時間はかかりますし、さりとて近くに日本から直行便のある空港も無いので、日本から観戦に出向くにはややハードルが高いでしょうか。でも、後述しますがワトキンスグレンは素晴らしいサーキットでした。

まず、グーグルマップでWatkins Glen Internationalを検索し、ルートに従い北上。辿り着いたのはGate2。ここで切符をまだ受け取ってない旨申告したところ、チケットオフィスに行くように指示され。場所が判らないのでストリート名を聞いたところ「とりあえず左折して、2つ目を左折よ、良い?」と念を押されます。

しょうがないので言葉に従い、Gate2の北側に接続しているMontour-Townsend Rdへ左折。そこから2つ先を左折するとBronson Hill Rd。チケットオフィスはここにありました。さぁ、どうやって窓口で説明しようかと思案しながら順番待ちして。
「昨日チケット買ったんだけどまだ受け取って無いんだよね。領収書印刷して来たんだけどどうかな?(意訳)」
と領収書を見せつつ伝えたところ、すぐさまチケットが差し出され。間違って郵送を選択した人は、発送せずにチケットオフィスでキープしてくれていたようです。ありがたい!
再度ゲート2へ向かい、駐車場を求めてウロウロして。誤って名物のキャンピングカーゾーンなんかに迷い込みながら、何とか駐車場らしいところを見つけて駐車。すぐ横にはもう露店が立ち並び、ガレージもフリーパスで入れる。ガレージに入れるんならポコノよりお買い得じゃない?なんて思いながらバシバシ写真を撮っていたらどんどん雨脚が強くなり。外でインディライツらしい音がするんだけど、滑りまくりで大変だった模様。

写真まとめは後日やるとして、まずガレージはこんな感じ。
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整備される琢磨選手の車両。

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優勝したロッシ選手の車両。

車両がピットへ移動されるちょっと前に雨が上がり。そのタイミングでグランドスタンドへ移動。なおポコノと異なり、ピットへは入れないようです。インディライツ等が同時開催のため、人や機材の動きがあるからと思われます。

ほどなくセレモニーが始まり、ドライバー紹介があって、国歌が流れて。スタートコマンドが流れ。

最終コーナーから立ち上がって来る甲高い排気音が急速に大きくなり、グリーンフラッグが翻る。21台のマシンが列を成して1コーナーへと飛び込んで行く。琢磨選手が巧みにポジンションを上げたのが見えて喝采を上げる。

っとまぁここまでは良かったのですが。1周目の終わりにはかなり順位を落としてピットイン。各車レインタイヤからスリックタイヤに履き替えてピットアウト、するも。佐藤琢磨選手だけが取り残され。何かトラブルの様子。
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周回遅れ寸前でようやくピットアウトするも、見てわかるくらいペースが遅い。エンジン音の割に速度が出ていないし、先頭のカストロネベス選手との距離がグングン詰まる、つまり周回遅れが迫っている。これは不味いと思った瞬間、再びコーションが発生。ヒンチクリフ選手のマシンが止まった模様。これで何とかラップダウンを免れたか、と思ったもののグリーンの前の周に再度ピットイン。

ピットアウト、グリーンフラッグ、だがやはり遅い。じりじり離されていく。そして運命のコーション。折しも先頭がホームストレートに戻って来て。最後尾から2つ前に居た琢磨選手のところがぽっかり空いていて。コース脇にマシンを止めた琢磨選手の画像がツイッターに流れて。

ここまで僅か数分。5時間かけて来て、5分でレースが終わって。5時間かけて帰るのかよ!

渋滞を考えたらもう帰っちゃった方が、とも思ったんですが。さすがに130ドル払ってすごすご帰るのも勿体ない。幸い、ワトキンスグレンはコースサイドが広く開放されていて、写真が撮れる。鈴鹿のF1も、ニューヨークのフォーミュラEも、前戦のポコノだって、走行中のマシン撮影は出来なかったんです。でも、ワトキンスグレンならできる。

そうだ、レーシングカー撮影で気分転換だ!

なんて考えながら撮影できそうな場所を探して居ると。最終コーナーから先頭集団が立ち上がって来て。一連のマシンの群に、青白のマシンを見つけて。似たカラーの車は他にも居る。チップガナッシの3台とか、同じチームのマルコとか。でも、赤いフロントウイングがトレードマークの選手は、一人しか居ない。




興奮のあまり「ええっ!?」って打ち込む筈が、手元が狂っておかしな投稿になってます。TLをチェックすると、4周遅れですがまだ琢磨選手は走ってる。再び集団が最終コーナーに差し掛かる。昨年チャンピオンのサイモンパジェノ選手をパスして戻って来た!

時間は要したものの、マシンが復旧したようで。火の玉みたいなアグレッシブなドライビングが帰ってきました。おかげさまでドン底から一気にテンションアップ。撮影して、設定して、撮影して。AFロックに4Kフォト、絞り優先からマニュアル。動くものを撮影するだけでも久しぶりなので慣れるのに時間はかかりましたが、でも。撮りに撮りまくり。気が付くとチェッカー
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残念ながらラップバックはならず最下位でしたが、完走してくれて本当にうれしかった。琢磨選手、お疲れ様でした!

そして、帰りの渋滞です。ポコノの時は本当に物凄い渋滞だったんですが。今回はかなりスムーズにサーキット外へ。しかも周辺道路に混雑もほぼなく、行きも帰りもほぼ同じ時間で帰宅。

そんなこんなで帰宅し、画像をチェックしてビックリ。撮影枚数実に504枚。フィルム世代的には36枚撮りで14本分。購入から前日までの撮影枚数より、ワトキンスグレンで撮った枚数の方が多いと言う。画像は後々アップしますが、撮影枚数一つとっても自分が楽しんでるのが判る1日でした。

最後に一言。ワトキンスグレンはいいぞ!
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2017年09月01日

インディカーシリーズ観戦記(第14戦 ポコノ)

不肖ワタクシ、所謂F1ブーム世代であります。
折しも1989年、F1界はホンダに席巻されており。
紅白のマクラーレンのマシンは、幼い日の私に鮮烈な思い出として刻み込まれております。

あれから30年近くを経て。
F1界にも様々な動きがありました。ホンダの撤退とか、再参戦とか、再撤退とか。ドライバーだって中嶋悟から鈴木亜久里、片山右京。そう、日本に生まれホンダの活躍を見た私ですから、やはりF1を通じて見るのは日本勢の活躍なんです。

その中で、一際鮮烈な印象を残しているのが佐藤琢磨選手です。過去、日本人がF1で表彰台に上ったのは3度。鈴木亜久里、小林可夢偉の両選手が日本GPで。そして佐藤琢磨選手が2004年アメリカGPで。

残念ながらチームの破綻と第3期ホンダの撤退によりF1を追われてしまいますが。他のF1ドライバーが引退でなければ、日本国内へと出戻る中、インディカーに転向。持ち前のアグレッシブなドライビングでレースを沸かせます。

その走りが如何に凄まじいかは、本家アメリカの中継を見れば一目瞭然。アナウンサーが佐藤琢磨選手に触れないレースは無いくらい強い存在感を示しています。

そんなわけですから、今回の渡米。最初から狙っていたんです、インディカーシリーズの観戦。マシンにも近付けるって言うし、ファンサービスも充実しているようですし。是非行って、佐藤琢磨選手を応援しようと。

と・こ・ろ・が!!!!

とんだ誤算に巻き込まれます。嬉しい誤算です。本年開催の第101回インディ500で、佐藤琢磨選手が優勝。押しも押されぬインディカーレースにおけるヒーローに輝きます。そう、琢磨選手が活躍し、ファンが増えると当然競争が激しくなるわけです!

とまぁ、序盤からテンション高いですが。

インディカーレースを見に行ってきました。
住処のフィラデルフィアからだと最も近いのが第14戦、ポコノレースウェイ(Pocono Raceway)。ニューヨークならニューアーク空港、フィラデルフィアならフィラデルフィア国際空港のどちらから行っても車で2時間くらいの場所にあります。空港のレンタカーを使えば観戦がはかどりますね。

なお、アメリカにもETCのようなシステム(EZpass)があります。もしEZpassに対応していない場合、料金所で現金が使用できるか確認しておく必要があります。具体的にはフィラデルフィア側からアクセスした場合、ペンシルバニアターンパイクの87番出口が最寄りになるのですが。ここがEZpass対応車両のみになります。非対応の車両で料金所を突破(カメラがあるだけなので、気が付かない人も居ます)すると50ドルの罰金をせしめられるので注意してください。

チケットはポコノレースウェイのサイトで購入可能。fomura eと異なり、速やかにPDFでチケットが送付され、これを印刷して携行しました。また、スケジュールはポコノレースウェイのサイトで確認できます。他のレースも、サーキットの公式サイトでスケジュールが公開されているようです。

当日のスケジュールを覚えている範囲で書きますと

8時ゲートオープン
10時サイン会(photo sessionと記載)
14時半スタート。

っと言った具合。オーバル仕様の車両が見られるとあって、喜び勇んでパドックパスを購入した私は、8時開場と同時に到着。すぐさままだ人気のないパドックを確認。次にfomura eの反省を生かし、グッズショップへ。カーナンバー26、Takuma Satoのグッズを購入します。
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買い物を終えると、既に行列になっていたサイン会の列へ。列は2本形成されており、看板でSATOの文字を確認して最後尾に加わります。丁度、前に並んでいた家族連れが全日本プロレスのTシャツだとか、ブルーインパルスのTシャツだとかを着ていて。ちょっとお話したところ、岩国で医者をやっているとかで。野球のハナシで盛り上がり、カープは強いね、なんて言っていたら列が始動。
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ところが、やはり進行が遅くて。一緒に話し込んでいた家族連れの前でストップ。後ろの女性が「ヒンチクリフ選手のサインが欲しいの!」って警備員に懇願しますが、ノーって回答で。ちょっと遅かったかなぁなんて諦め顔で居たら。
「Five more!」
奥の警備員が掌で示します。家族連れ、それにヒンチクリフ選手のファンで5人。残念だけどって思ったら、女性が背中を押して一言。
「私達仲間じゃない。サトーに会いに来たんでしょ!」
偶然一塊になって話し込んでいたので。さも1グループのように颯爽と場内へ。8人くらい居ましたがまぁ、警備員がOKしたので良いのでしょう。

まずヒンチクリフ選手からカードを貰い、すぐ下がって恩人の女性を促します。私はサベードラ選手、パワー選手、カストロネベス選手と来て。ここで慌てて鞄の中から琢磨選手のTシャツを取り出し、ついに琢磨選手の前へ!!

はい、夢のようでした。もう、感謝の言葉しかありません。

サイン会を終えると、適当に露店で腹ごしらえし、レースカーの準備が進むパドックへ。
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整備を終え、ポールポジションを獲得したカーナンバー26がグリッドへ向かいます。
間近でマシンが見れると聞いていましたが、本当に目の前で見ることが出来て感激。興奮冷めやらぬまま、スタート準備が始まった所でグランドスタンドに移動します。

ドライバーの紹介、サポートするマーシャルの紹介。国歌斉唱に合わせた米軍によるパラシュート降下は、曲の終了と共に見事着地し大喝采を浴びていました。そして、ずっとテレビのスピーカーで聞いていたStart Your Engines!を生で聞いて、レースがスタート。

ポールポジションからスタートした琢磨選手ですが、残念ながら空力セッティングが良くなかったとかでズルズル後退。リスタートは良いんですがやっぱりロングランのペースが良くなくて。でも、完走して良かった。

とまぁ、ここまでは良かったんですが。

レース後、駐車場を出るのに30分。駐車場を出てもグーグルマップの交通状況は真っ赤。一先ず回避のため方角だけを頼りに左折、ポコノレースウェイをグルっと反時計回りに回ってルート80に進入。早くは無かったかもですが、渋滞は何とか回避できました。

ちなみに日本もそうかもしれませんが、日中は渋滞が酷くて。行きは2時間、帰りは駐車場から出る時間込みで4時間かかりました。さすがに疲れた・・・
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2017年08月10日

北東回廊 鉄道博物館まとめ

調べてみた感じ、鉄道ネタだけのまとめが見当たらなかったので。折角なので行った範囲の鉄道博物館について書いて見ます。住所も入れておきますので、興味のある方は検索かけて、営業時間や定休日を確認してから行ってください。天気が悪いと閉店してる事があります。

1 ペンシルバニア鉄道博物館
Railroad Museum of Pennsylvania
300 Gap Rd, Strasburg, PA 17579

屋外、屋内に多数の機関車を展示して居る。特に屋内展示場は見た目も、匂いでも整備状態が良いのが窺える車両群があって気持ちが良いです。機関車群も特徴的なものがあり、幼い頃百科事典で読んだ変な機関車が居たりします。

しかしここの一番の目玉はやはり、隣接するStrasburg Rail Roadの

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475号蒸気機関車です。
運転日が不定期のようですが、私が訪れた日はかなり頻繁に営業しているようでした。

2 B&O鉄道博物館
Baltimore & Ohio Railroad Museum
901 W Pratt St, Baltimore, MD 21223
バルチモア駅からバス、或いは路面電車でも訪れることが出来るため、アメリカの鉄道博物館としては交通の便は良い方ではないかと推察されます。
屋内、屋外に様々な車両を展示しているのですが、展示場の一番奥にもう一つ屋内展示がありまして。そこに一番の目玉が鎮座しています。
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アメリカの旅客用蒸気機関車としては、見た限りでは最大じゃないかと。動輪の大きさを是非体感してください。

なお、雨が降ると安全が確保できないとして閉館することがあります。蛇足ながら、このあたりの名物は蟹のようです。

3 スチームタウン国立歴史公園(?)
Steamtown National Historic Site
Lackawanna Ave at Cliff St, Scranton, PA 18503
グーグルマップには場所ではなくエリアで指定されているためイメージしづらいが、しかし実態は極めて広大な敷地を持つ博物館。構内に駅らしいものがありますが、駅ではない模様(廃駅?)。同じ敷地内にElectric City Trolley Museum(300 Cliff St, Scranton, PA)が設けられています。
この博物館の白眉は豊富な動態保存機。しかも、世界最大の蒸気機関車Bigboyも展示されており、鉄道好きにはたまらないスポットです。
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ビッグボーイと動態保存機BLW26号機関車。
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この写真の背景にある陸橋はショッピングモールにも通じていて、食事するのにも困りません。

4 鉄道従事者記念博物館(意訳)
Railroaders Memorial Museum
1300 9th Ave, Altoona, PA 16602
ペンシルバニア州はアルトゥーナ駅の傍にある博物館。鉄道業務に関わる資料が豊富で、貨物の行き先をチェックして荷物を捌こうとか、体験エリアもあり鉄道マニアなら手を出さずに居られないスポット。
この博物館一番の推しは、売店。文房具、ピンズ、コップにTシャツ、帽子。他の追随を許さない豊富な品揃えで楽しませてくれます。思わずNorfolk SouthernとPennsylvania RailroadのTシャツをお買い上げしました。

さらに、駅から博物館に移動する道すがら、撮影地が点在していまして。
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1時間に数本列車がやって来て、来る列車もコンテナ、ホッパ、ピギーパックからアムトラックまでバリエーション豊富で飽きることが無い。線形も良く、ほぼ終日撮影可能になりそうです。

また、付近にある『Horseshoe Curve National Historic Landmark(2400 Veterans Memorial Hwy, Altoona, PA 16601)』は、博物館に入場すると無料になります。ただし入場時に貰う腕章と、当日入った証明(Tシャツ買ったレシートでOKでした)が必要になるので注意。

Horseshoe Curveは、巨大なΩカーブです。日本で言うとループ線ですが新疋田みたいな感じです。勾配は比較的きつくて、イメージはセノハチです。日本でも国道2号線を自転車で走っていると、轟音を蹴立ててセノハチを駆ける貨物列車を見ることがありますが。俗に「マイルトレイン」とさえ呼ばれるアメリカの貨物列車が。重連、三重連があたりまえなアメリカの貨物列車が。三軸ボギーの巨大なDFを連ねて貨物列車が、自慢の大排気量エンジンを唸らせて登ってくるわけです。

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イメージしづらそうなのであえて広角で1枚。
画面右端に居る機関車が先頭になるこの列車は、私の背中をぐるりと回って左側にまだまだ続いています。最後尾には後補機が2両付いてまして、通過に要した時間は8分です。

どうです?興味出て来たでしょう?

なお、ここにはライブカメラがありまして。youtubeでチェックすることができます。

https://youtu.be/PmCkBPm7ICk

以上、アメリカの鉄道マニアスポット紹介でした!
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2017年05月31日

リッチモンドで鉄日和

諸事情あってアメリカに居ます。
前回は西海岸、今回は東海岸。気候の違いには本当に参ります。

さて、ちょぃと時間を見つけてリッチモンドまで行ってきました。一口にリッチモンドと言われても判んないと思いますが、ワシントンDCの南側。ヴァージニア州の州都になります。

当初は特に目的も無かったんですけど。調べてみると色々あったのでちょっと立ち寄って。折角なのでちょっと記録に残しておきます。なお、全ての項目はグーグル先生の名前にしていますので気になったら検索してみてください。

1、CSX A-Line Bridge
ジェームズ川にかかる連続アーチ鉄道橋。コンクリート製なんですが1919年製と言うから驚きです。最寄りのパーキングは「Pump House Parking Lot」が使えます。パーキングと言いますが事実上空き地です。橋上だけでなく両岸にも線路があるので撮影には困らないかもですね。思った以上に橋が遠いので望遠レンズは必須です。なお半時間弱で1本通りました。

2、Great Shiplock Park
アメリカの鉄道マニアのサイトをあれこれ調べてみた結果、ここを勧めている方が居ましたので寄ってみました。運河の閘門跡(現役?)の傍に公園があり、高架橋と貨物の連絡線の2種類が楽しめる場所です。サイクリングロードやトレイルの起点にもなっていて、駐車場は混み合っていました。

3、Triple Crossing
鉄道マニアがアメリカの鉄道を調べたら見た事があるのではないでしょうか。鉄道橋による3層の立体交差。2の公園から徒歩で行くことが出来ます(約20分)。現場は遊歩道が設置されていて、現地に行けるのですがAUTHORIZED VEHICLES ONLYの看板がありまして。どこからが立入禁止エリアなのか判らないので注意して下さい。

4、Main Street Station
リッチモンド駅。2階のバルコニーから撮影ができる上に、改札に到着時刻が出るので撮影には適しているかと。ただしテロ警戒で警備が厳しくなっているので、身だしなみや立ち振る舞いに御注意下さい。
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5、The Richmond Railroad Museum
時間の都合で割愛したのですが鉄道博物館もあるようです。

1時間ちょっとの滞在で貨物1本、アムトラック2本を見かけましたが。
またネタがあれば書いていきたいと思います。
posted by yuusa at 08:18| Comment(0) | 鉄道